2026年6月2日、東京大学生産技術研究所附属災害対策トレーニングセンター(DMTC)は、ドイツ特別セミナー シーズン3「高信頼性緊急対応ネットワークはいかにリスクと不確実性をマネジメントしているのか―ドイツ・デュッセルドルフ市の事例から―」を開催しました。
本セミナーは、東京大学生産技術研究所駒場第二キャンパスとオンラインを組み合わせたハイブリッド形式で実施し、企業関係者や研究者を中心に79名の参加登録がありました。
講師には、ドイツのカイザースラウテルン・ランダウ大学で戦略・イノベーション・協働分野を担当し、同大学の学際的災害研究センター(CIDR)に所属するProf. Dr. Gordon Müller-Seitz先生をお招きしました。
講演では、自然災害、パンデミック、インフラ障害、テロの脅威など、不確実性の高い状況において、複数の組織がどのように連携し、安定した緊急対応を実現しているのかについて、High-Reliability Networks(HRN:高信頼性ネットワーク)の観点から解説いただきました。
今回のセミナーを通じて、高い信頼性を有する緊急対応ネットワークは、組織図や指揮命令系統だけによって形成されるものではなく、平時からの継続的な関係構築、共同準備、訓練、公式・非公式の調整、代替手段の確保によって育まれることを学びました。
日本における災害対応においても、行政、消防、警察、医療機関、民間企業、研究機関、ボランティア組織など、多様な主体による連携が不可欠です。本セミナーで示された知見は、組織間連携の強化や、予測困難な事態に対応できるレジリエントな災害対応体制を構築するうえで、多くの示唆を与えるものでした。
ご講演いただいたProf. Dr. Gordon Müller-Seitz先生ならびに、ご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。
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