2026年9月3日(木)、東京都杉並区のアクションフィールド東京にて、第9回「SCT 小型重機 体験&訓練コース」を実施しました。
今回は午前・午後を通して参加された方が2名、午前のみ、午後のみ参加された方がそれぞれ1名の計4名が受講されました。参加者は全員、小型車両系建設機械(整地等)特別教育の修了者で、資格取得後のスキルアップや基本操作の復習、災害対応活動への参加に備えた訓練など、それぞれの目的を持って参加されました。
開始時の9時38分は気温29.9℃、湿度69.4%、WBGT値27.5。湿度は高かったものの風もあり、これまでの猛暑の中での講習に比べると比較的過ごしやすい環境でスタートしました。
今回は参加者から、特別教育の学科で学んだ点検やメンテナンスについて「実際の重機で見てみたい」との声があったため、操作訓練に入る前に始業前点検を実施。エンジン始動前に確認する箇所や方法を実機で確認するとともに、各部へのグリスアップについても紹介しました。重機を安全に使用するためには、操作だけでなく、使用前に機械の状態を確認することも重要です。
参加者はいずれも最近は重機を操作する機会が少なかったことから、まずは周囲の安全確認、乗降、走行、作業装置の基本操作を確認するところから訓練を開始しました。
基本操作を確認した後は、ワイヤーを取り付けたコンクリート片を吊り上げ、左右の指定した位置へ移動させる操作を反復。ブーム、アーム、バケット、旋回など複数の操作を組み合わせながら、資格取得時に学んだ操作を一つずつ確認し、実際に重機を動かす感覚を取り戻していきました。
午前中は気温が徐々に上がり、11時31分には気温32.3℃、WBGT値28.8となりましたが、引き続き風もあり、休憩を取りながら訓練を進めました。
続いて、災害現場での重機活用を想定し、コース上に配置した丸太やコンクリート片などを支障物に見立て、走行できる空間を確保するためにコース外へ移動させる訓練を行いました。
支障物の形状や置かれている状況によって、バケットで押す、引く、持ち上げるなどアプローチの方法は一つではありません。周囲の状況を確認しながら、「この状況ならどう動かせば安全か」を考え、それぞれ異なる方法を実際に試していただきました。
午後は雨の予報も出ており、時折雨がぱらつくこともありましたが、レインウェアが必要になるほどではなく、そのまま訓練を継続。13時02分には気温31.8℃、WBGT値28.1でしたが、その後は徐々に気温が下がり、14時34分には気温29.6℃、WBGT値26.6となりました。
フィールド内の土山では、実際に土を掘り、別の場所へ移動させる操作を行いました。さらに根切り作業にも取り組み、ブーム、アーム、バケットを組み合わせながらバケットをできるだけ水平に動かす操作にも挑戦。単にレバーを動かすのではなく、作業装置がどのように動くのかを確認しながら、意図した位置へバケットを動かすための操作を練習しました。
終了が近づいた15時28分には気温29.0℃、湿度71.7%、WBGT値26.3まで低下。時折、風で土埃が巻き上がることもありましたが、心配していた雨の影響もほとんどなく、予定していた訓練を終えることができました。
今回参加された方からは、「災害現場を想定して訓練ができた」「各作業の原理を丁寧に解説してもらい理解が深まった」「安全に細やかに操作を教えてもらえた」といった感想をいただきました。
小型車両系建設機械の特別教育を修了しても、日常的に重機を扱う仕事などに就いていなければ、実際に操作する機会は限られます。災害時に小型重機を安全に活用するためには、資格を取得するだけでなく、平時から機械の状態を確認する方法を知り、実際に重機に触れ、安全確認や基本操作を繰り返しておくことが重要です。
SCTでは、初めて重機を操作する方の「体験」から、資格取得後の復習や継続的な訓練まで、それぞれの経験や目的に応じて重機に触れる機会を提供しています。今後も、災害時に小型重機を安全に活用できる人材を増やすことを目指して、実践的な体験・訓練を行っていきます。